小樽運河
歴史
小樽は、北海道開拓の玄関口として発展してきました。
当時の小樽港は、大きな船を沖に泊めて台船を使って積み荷を揚げしていましたが、小樽港が取り扱う荷量が多くなったため、運搬作業を効率的に行う必要がありました。
船が倉庫の近くまで直接行けるために建設した水路を海面を埋め立てて造ったのが「小樽運河」です。
小樽運河は、大正12年に完成し、海岸の沖合いを埋立てて造られたため、直線ではなく緩やかに湾曲しているのが特徴となっています。
しかし、戦後になると港の埠頭岸壁の整備により、運河はその使命は終わりを告げることとなりました。
この時に使命を終えた、運河周辺には重厚な木造や石造りの倉庫群などの歴史的建造物が数多く残されました。
埋立てを巡る論争が十数年に及んだ末に、昭和61年に運河は一部を埋立て、幅の半分が道路となり、散策路や街園が整備された現在の姿に生まれ変わりました。
現在
観光名所として生まれ変わった小樽運河には、散策路に63基のガス灯が設置、運河沿いの石造倉庫群は当時の姿のまま残しレストランなどに利用されています。
夕暮れ時には、ガス灯がともり運河と周辺の建物(倉庫群)がライトアップされ、幻想的な雰囲気を演出しています。
運河の全長は、1140メートルで、幅は20メートル。北運河の通称で呼ばれている北側の運河は、当初の40メートルのままとなっています。
TVでも良く取り上げられ【Qさま】外国人が選ぶ冬の日本の名所・絶景・世界遺産ベスト30でも堂々の7位になる人気の観光地です。
小樽を代表する定番の観光スポットであり、小樽を訪れる観光客がここ5年間で5倍になっていることから、観光地としての小樽の人気の高さが伺えます。
海外からも観光客が大勢訪れていおり、とくに中国からの外国人観光客に非常に人気があります。
運河周辺には、国内外とわず多くの観光客が散策や写真を撮っていますが、運河沿いは広く長いので京都や有名神社ほどの混雑はありません。観光もしやすくなっています。
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