手宮市場|ホテルへと再生・名称予定「ホテル小樽」

2018年3月に閉場した手宮市場が、ホテルになると言うニュース記事を見て驚きました。そして、うれしかったです。なにせ、手宮市場は幼いころにほぼ毎日、母と一緒に行った市場で思い入れのある場所ですから。

当時(約40年前)の手宮は、手宮市場も含めてとても活気があり道を歩く人も多くいました。手宮市場のある場所は、手宮銀座街と言われ通りその名の通り、市場や周辺のお店でお買い物をする地元の人々でごった返していた記憶があります。

手宮銀座街の十間坂
▲ 手宮銀座街の十間坂。お祭の時には飾りや櫓が作られます。

手宮銀座街
▲ 今では、少子化や小樽経済の低迷によりお世辞にも”銀座街”とは呼べない状況になっています。

手宮の現状

自分の生まれ育った町が寂れていくのは悲しいものです。東京や横浜に住んでガンガン仕事をしていた20代~30代の時は、地元小樽のことなどは全く気にしていなかったのですが、40代になり里帰りしたときに、無性に小樽のことが気になるようになりました。

関連記事でも書いたように、小樽市の人口減少に伴い手宮地区では、手宮西小学校と石山中学校が閉鎖され全体的に若い人や子供の数が減っています。その為、通りを歩くひとも余り居なくお店もシャッターが閉まっている状態。地方都市でよく見にするシャッター通りとなりかけています。

小樽手宮の廃屋と更地
▲ お店を出していた人たちも高齢化にともない店をたたんで、更地になっている場所や廃屋と化している建物も目に付きます。

こんな中での「手宮市場のホテル再生」
これは、小樽観光の観光エリアからも外れている手宮が、再び手宮銀座街と再生するチャンスではないかと思います。
ホテルが一棟出来ただけですぐに活気が戻るわけではないだろうけれども、このホテル再生をきっかけにして、手宮が再び活気を取り戻す足がかりに出来ると思います。

手宮地区

手宮は、小樽の北運河の方にあります。
観光客が大勢訪れる小樽運河の浅草橋からは約1キロ離れていて、運河沿いのホテルエリアの様な宿泊施設も少く、これと言った観光名所もないため観光客が、わざわざやってくるようなエリアではありません。
完全に小樽観光の恩恵から外れていて、地元の人が暮らすエリアです。

逆の視点で見れば、まだ観光地化されていない小樽の街並みがあり、今後開発する余地がまだまだあるエリアとも言えます。

手宮市場のホテル再生

売却されていた元手宮市場を 株式会社エム・アンド・イー・インターナショナルが購入しました。
株式会社エム・アンド・イー・インターナショナルは、国内でホテルや短期滞在型マンションを経営する企業で、東京都新宿区に登記されています。

「小樽は観光名所の運河が有名だが、それ以外にも多くの歴史遺産や古き文化が感じられ、落ち着いた昔ながらの雰囲気が広がっている。北運河地区もそうした地域の一つ。その近隣にホテルを造ることで、北運河の魅力を再発信していきたい。100年も人々に愛されてきた手宮市場の外観をそのままにホテルを運営することで、地域活性・雇用促進など小樽市の観光発展に寄与していきたい」
(株式会社エム・アンド・イー・インターナショナル:経営管理室室長 岩本公博さん)