先月の出来事になりますが、Amazonでの詐欺が大流行しました。
Amazonで第三者が販売する「マーケットプレイス」で、商品が届かないなどのトラブルが起き、出品者のAmazonアカウントが乗っ取られたことが原因だと思われます。
4月10日頃からAmazonマーケットプレイスでの詐欺が大量発生
Amazonで大規模な詐欺被害が発生。被害が出ているのは「マーケットプレイス」と呼ばれるAmazon以外の企業や個人が販売できるサービス。4月10日頃からマーケットプレイスでの取引で「商品が届かない」などの苦情が増え、さらに20日過ぎから怪しい出品が大量に登場した。
また、マーケットプレイスの出品者から「ショップとして販売していたが乗っ取られた」などの苦情も多数出ていた。
怪しいマーケットプレイス出品の特徴
・出品者が「新規出品者」、もしくは最近出品があまりない業者
・「海外から発送」などで到着日が先に設定されている(国内発送のものも多い)
・国内の住所、電話番号であっても架空(第三者のものや関係のない住所・会社名になっていることも)
価格は様々で、新品相場の3割から5割ほど安いパターン、さらには1円などの極端に安いものもある。出品者は会社名がアルファベット・海外発送・新規出品者という怪しいパターンから、販売実績のある既存の業者が乗っ取られていたパターンもあった。厄介なことに詐欺かどうか見分けるのが難しく、現状では「Amazon本体による販売・発送」しか信用できない状態に陥っている。
Amazonはネット販売最大手であり、多くの人が信用して使ってきた。知識がない人は、マーケットプレイスであるかどうかは考えずに「Amazonだから大丈夫だろう」と信用してしまう。極端に安い価格であっても「掘り出し物だ」と思って買ってしまう人がいるようだ。Amazonの信用度を悪用した詐欺だと言えるだろう。
Amazonマーケットプレイス詐欺への対策
現時点ではマーケットプレイス自体が信頼できないため、とりあえずは「Amazonが販売・発送する」ものだけを購入する
・マーケットプレイス商品を買う場合には事前チェックが必要
どうしても第三者によるマーケットプレイス商品を買いたい場合は、連絡先が実在しているか、電話番号はその出品者のものかなど、本物の出品者なのか時間をかけてチェックするべき(電話番号などを検索して確かめること)。知識のない人は「Amazonが販売・発送する」ものだけに限ったほうがよい
・パスワードを変更。複雑にして使い回しはNG。二段階認証を
購入者・出品者ともに、パスワードを10桁以上の複雑なもの、他で使っていない独自のパスワードにする。その上で二段階認証を設定する。
少しでも怪しいなと思ったら、Amazonのカスタマーセンターで相談しよう。Amazonマーケットプレイスで出品したことがある人は、乗っ取られる可能性があるのでしっかりと対策が必要です。